ミャンマーウオッチ2020年11月号 No.19

【政治】

NLDは、野党USDPが前回議席を獲得した軍事施設がある選挙区でも議席を獲得し、少数民族が居住する州においても少数民族政党を圧倒して議席を獲得する大勝を収めた。軍選出議員を含めた国会での議席のシェアは、上院では62%、下院では59%となり、過半数以上を獲得した。

元軍人が要職を占める野党USDPは、選挙後、選挙管理員会と国軍が協力して、総選挙の再実施を求めたが、軍の報道官は、事前協議を否定し、同党の意見は軍の意見ではないと説明した。

シャン州で少数民族政党の候補者に僅差で勝ったNLD議員が何者かに殺害された。NLDは、総数民族の政治参加を促す立場から、支持者らに対して過剰に反応しないよう求めている。

【経済】

ミャンマーもRCEPに署名したが、市場開放や関税撤廃等で例外的措置が取られている。

【社会生活】

11月初旬、コロナ感染者数は減少傾向にあったが、選挙後は一転して増加に転じた。感染は地方にも拡大しており、保健スポーツ省は、国内移動や集会の自粛、自宅待機を推奨する声明を発表した。なお、一連のコロナ行動規制は11月末まで延長されている。

【国際関係】

総選挙でNLDが勝利したことを受け、日本をはじめ各国政府首脳が国家最高顧問アウンサンスーチー氏に祝電を送っていることが連日国営紙の1面を飾っている。

【中国】

習近平国家主席は、アウンサンスーチー氏に祝電を送り、一帯一路での協力を求めた。

【軍部】

国軍は、総選挙の翌日に、全国停戦協定に同意していない武装勢力を含む小数民族武装組織に向けて、和平の実現に向けて対話の用意があると発表した。また、緊急の総選挙の実施を求めるアラカン軍の声明を歓迎し、公正な選挙の実現と有権者全ての参加を支持する立場から、できる限り協議に応じると発表した。以降、同軍との衝突は抑えられている。

【少数民族】

少数民族が居住する7つの州でもシャン州以外ではNLDが議席の多くを獲得し、民族毎に各政党が合流して統一政党を結成したものの、議席をほとんど獲得できなかった。

選挙直前までミャンマー西部のラカイン州では、アラカン軍と国軍との衝突が続いていたが、選挙後、アラカン軍は声明を発表し、治安を理由に選挙が行われなかった地域で年末までに選挙を開催するよう求め、停戦を発表した。

ミャンマー最大の反政府武装勢力であり、実質的な自治を得ているワ州連合軍が統率し、アラカン軍を含む武装勢力連合FPNCCは、NLDに対してレターを送り、対話を基調とした和平の実現を希求する旨を表明した。

【労働者】【学生】     

【市民社会】

反イスラムの急先鋒に立ち、スーチー氏を侮辱したとして逮捕状が出されいた僧侶が総選挙の数日前突如出頭した。出頭に先立ち野党USDPを支持する声明を発した。

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