ミャンマーウオッチ 2020年2月号 No.10

2020年2月21日発行

 ミャンマーウオッチは、ミャンマーの今を5分で把握できる「ミャンマー研究会」が発行する月例報告です。合同会社あうんは、このミャンマーウォッチの編集をお手伝いしております。

【政治】

ミャンマー政府は、国際司法裁判所の暫定措置命令を遵守すると発表した。

ミャンマー政府が設置した、ラカイン州におけるジェノサイドに関する独立調査員会は、2017年の軍事行動中、国軍等治安部隊により戦争犯罪や人権侵害が侵されが、ジェノサイドの意図は認められないとする報告書を、ICJの暫定措置命令決定の直前に、政府に提出した。

憲法改正合同委員会は、憲法改正法案を国会提出した。国軍所属議員の割合を徐々に減らすこと等を内容とするこの法案について、国軍議員および野党連邦団結発展党は反対している。

【経済】

ビジネス関連法案整備の一環として、倒産法が成立した。

【社会生活】

国軍とアラカン軍との戦闘激化を受けて、被害は一般市民に及ぶようになり、ラカイン州における避難民は10万人に上るとされている。

【国際関係】

国際司法裁判所は、暫定措置を裁判官全員が一致で決定し、ミャンマーに対してジェノサイドに通じる行為の予防措置を講じること、証拠保全や定期的な報告書の提出を命じた。

ICJの暫定措置命令を受けて、国連安全保障委員会は非公開会議を開催したが、議長国のベトナムと中国の反対で、ミャンマーに対する声明は否決された。

国際刑事裁判所は、ミャンマーによるイスラム教徒迫害問題について人道に対する罪で、ローマ規程加盟国であるバングラデシュ国内で証拠収集に着手した。

【中国】

習近平国家主席が、今年初めての訪問先として、ミャンマーを訪問した。一帯一路への協力、中緬経済回廊の建設、ヤンゴン都市開発、その他インフラ整備で協力することで合意した。

【人道援助】

【軍部】

上記独立調査員会の報告書に記載されている事件については、調査を行い、戦争犯罪当事者を軍事法廷にかけ、ICJ暫定措置命令については、政府の指示に従うと記者会見で説明した。

軍は、アウンサンスーチー氏と良好な関係を築いているとされたチョースエ中将に代えて、諜報機関トップのソートッ中将を内務大臣に指名した。

【少数民族】

アラカン軍は、拘束していたNLD所属国会議員をはじめ、民間人を釈放した。

支配地域での新規道路建設をめぐり国軍と緊張が続いていたKNUは、首都で国軍と協議を行うことになった。

【労働者】

就労許可証や就労用旅券の取得を徹底させる等、出稼ぎ労働者の送出し管理が強化された。

【学生】

【市民社会】

ミャンマー西部で継続しているインターネット回線遮断対象地域が再拡大された。

愛国主義をとなるデモ行進に対して、批判的な記事を掲載した報道機関が、記事を削除するよう脅迫を受けた。

ミャンマー主要指標

  2016年 2017年 2018年 19年10月 11月 12月 20年1月
消費者物価指数 6.8% 4.0% 7.1% 8.7% 8.26% 9.45%  
コメ価格(Ks) 1197 1283 1381 1514 1505 1493  
為替レート(月初) 1307 1360 1361 1534 1516 1507 1471

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