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日本で頑張るミャンマー人エンジニア1

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アウントゥミンさんと弊社代表のツーショット写真

合同会社あうんは、日本に住むミャンマー人に向けて、日本の生活情報を「JapanGyi(ジャパンジー)」という名前で、ソーシャルメディアやホームページを通じて発信しています。

今回は、横浜の電気設備会社で働いているミャンマー人男性、アウントゥミンさんを取り上げました。

元技能実習生アウントゥミンさん

アウントゥミンさんは、ミャンマーの大学で電気学んだミャンマー人エンジニアです。エンジニアですが、日本に来て働くために選んだ手段は、技能実習生でした。

2015年、技能実習生として現在働いている横浜の電気設備会社に就職しました。来日した当初、日本語は日本語能力試験のN5にも合格していなかったレベルだと言いますから、ほどんど話せなかったと言います。

ミャンマーで電気を専攻しており、電気について専門的な知識があるにもかかわらず、日本では法律の壁もあり、与えられた仕事は単純なものばかりでしたが、彼は諦めません。エンジニアとして日本に出稼ぎに来て、このまま働いていたら、ある程度のお金を貯めることはできるかもしれないが、何も残らない。何か資格を取らないといけないと思うようになりました。

受け入れ企業も、ミャンマー人をはじめとする外国人を手厚くサポートしてくれたようです。日本語がほとんど話せないアウントゥミンさんのような外国人を対象として、仕事終わりに日本語クラスを開講してくれまし、アウントゥミンさんのようなエンジニアには、日本の電気工事の資格である第2種電気工事士を3年間のうちに取得するようにと勧めてくれました。

第2種電気工事士合格

ミャンマーで電気を専攻した大学を卒業したアウントゥミンさんにとって、第2種電気工事士の資格試験で出題される電気に関する専門的な内容は、それほど難しいものではありません。もちろん回路図で使われる記号などは、ミャンマーで使用されている記号とは違うため覚える必要がありますが、理論的な内容は特別な勉強が必要なものではなかったようです。

一番大変だったのが、やはり日本語でした。来日当初はN5すら合格していなかったと言いますから、まったく読むこともできません。しかし、日本語で書かれたテキストをあきらめずに勉強していると、次第に質問の内容を理解できるようになったと言います。

そして、技能実習生として働いて3年目になる2017年に、第2種電気工事士に合格します。電気に関する日本の法制度なども、出題される試験なので、合格するには電気に関する知識だけでなく、日本語で日本の電気に関する制度をある程度理解していないと合格は難しかったと言います。

電気技術者として再来日

3年間の技能実習期間を終了し、アウントゥミンさんは、いったん帰国します。帰国後は、日本がミャンマーと共同で開発したティラワ経済特区などで、日系の電気設備会社のエンジニアとして勤務していたと言っています。

技能実習生として働いていた日本の電気設備会社から再び声がかかり、2019年にアウントゥミンさんは再来日します。

電気工事施工管理技士1級合格に向けて勉強中

再来日後も、アウントゥミンさんは、勉強を止めませんでした。2020年に第1種電気工事士の試験に合格し、現在は電気工事施工管理技士1級の資格を取るために勉強を続けています。

ミャンマー人向けに第2種電気工事士合格講座を開講

アウントゥミンさんのように、日本の資格を取得するミャンマー人エンジニアは、最近増えてきています。電気工事士だけでなく、土木工事施工管理士、建築施工管理士などの資格取得に向けて勉強と続けるミャンマー出身の技術者はたくさんいます。

しかし、アウントゥミンさんのすごいところは、自分が技能実習生の時に経験した苦労を、他のミャンマー人には経験させたくないと、自らの経験を元に、第2種電気工事士試験のための講座を始めたことです。2021年より、ソーシャルメディアでページを開設して、情報を発信し始めました。

現在では、2022年10月に行われる第2種電気工事士の試験に向けて、2つのクラスを開いています。平日の夜や、日曜日の空いた時間を利用して、資格取得を目指すミャンマー人を教えています。

情報発信でミャンマー人を応援

合同会社あうんは、日本で夢を実現しようと努力するミャンマー人を応援しています。今回、アウントゥミンさんにインタビューしたのも、彼のように頑張って日本の資格を取得していけば、必ず日本で成功することができるということを、ミャンマーの人達に知ってもらいたかったからです。

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