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クロームの拡張機能をつかってZawgyiフォントの文字化けを直してみた。

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ミャンマー語の文字化け問題

ミャンマー語の文字化けに頭を悩ませて、このページをお読みいただいていると思います。

このページではミャンマー語が文字化けする原因と、コンピューターの環境設定変更をしなくても、クロームの拡張機能を使って簡単に文字化けを修正する方法を説明します。

ミャンマー語の文字化けは日常茶飯事

ミャンマー語学習者だけでなく、ミャンマー語を日常的に使う翻訳者にとっても、ミャンマー語の文字化けは、毎日のように直面する問題です。この投稿を最初に書いた2018年当時と比べると、今では文字化け問題はかなり解消してきてはいますが、それでも文字化けして読みにくい文章を見るとげんなりしてしまいます。

当社では、ミャンマー人から翻訳の依頼を毎日のように受けています。メッセージアプリから翻訳して欲しいと依頼されるわけですが、今でも全体の4分の1くらい人から受け取るメッセージは文字化けしていて読めません。

ミャンマー人の中には、文字化けしたミャンマー文字を瞬時に解読する能力を持った方もいるようですが、ミャンマー語のプロを自称する私たちでも、さすがに長文となると解読するのに時間がかかってしまいます。

文字化けの原因

ミャンマー語が文字化けする原因は、問題を起こすドキュメントで使用されているフォントに、私たちの入力システム(文字コード)が対応していないからです。

日本語を含め世界の多くの言語がユニコードに対応しているので、コンピューターの環境設定を変更しなくても、問題なく文字が表示されます。実はミャンマー語も、かなり前からユニコードに対応しています。

しかし、ミャンマー人の中には、便利なユニコードではなくて、ミャンマー独自の入力方法であるZawgyiフォントをいまだに使用している人がかなりいます。ミャンマー語が文字化けするのは、システムの問題ではなくて、それを使用する人の問題なのです。

まだ、WindowsやMacがミャンマー語の入力に対応していなかった頃、Zawgyiフォントがミャンマーで広く使われるようになりました。それ以前の入力方法と比べると、このZawgyiフォントは、簡単にミャンマー語を入力できるので、あっという間にそれ以前の入力方法を駆逐してしまいました。ミャンマーでスマホが普及し始めた時期と同じころではなかったかと記憶しています。

とにかく、それ以前は同じ文字要素(例えは ြ を入力するにも、後に続く要素を考慮して、使い分けなければならずとても不便でしたが、Zawgyiフォントは、そんなことを気にせずに入力できるので、とても便利な入力方式でした。また、当時のユニコードは、ミャンマー人にとって、手書きのように自然に入力できるわけではなかったので、一般のミャンマー人にとってどうやって入力すればよいのか分からない、とても使いづらいものでした。

現在では、ユニコードでの入力も「文字順」と「発音順」とが選択できるようになり、とても便利になりました。

しかし、一度見に着いた習慣を変えるのは大変なのか、一度購入した端末を何年も使い続けているのか、その理由はよくわかりませんが、今でもかたくなにZawgyiフォントを使い続けている人が少なからずいます。

以前は、ユニコードは軍が使用を強制しているからという政治的な理由を挙げている人がいましたが、ミャンマーでつかの間の「民主化」が実現した時代になるとアウンサンスーチー氏自信が、ユニコードの使用を呼び掛けていたはずです。ですから、政治的な理由を挙げて、不便な入力方式を使用する理由は見当たらないと思うのですが、、、

クロームの拡張機能

とは言え、一部のミャンマー人がZawgyiフォントを使い続ける限り、文字化け問題は解消しません。

両方のフォントをインストールしておけば、問題ないのではないかと思われるかもしれませんが、ブラウザーで使用するフォントをユニコードか、Zawgyiか、どちらかに指定すると、別のフォントが文字化けしてしまいます。

以前、iPhoneでは、どちらの入力方式で記述されていても、ある程度は変換してくれるシステムが使えましたが、私の知る限り現在ではZawgyiフォントを文字化けせずに表示させることはできません。ワードファイルなどでは、Zawgyiフォントがインストールされていれば、文書を全選択してフォントを変更させる他、方法はありません。

ミャンマー人も同じ問題に苦労しているようで、二つの異なる入力システムを返還してくれるプログラムのコードがあるようです。インターネットで「Myanmar Unicode Converter」で検索するといくつかのサイトがヒットします。

これに文字化けした箇所をコピペして変換すれば、文字化けは解消されるのですが、いちいちコピペしていては大変です。

そんな時に役立つのが、クロームの拡張機能だと思います。同じような働きをしてくれる拡張機能はいくつかあるようですが、私が長年使用しているのは、「MUA Web Unicode Converter」になります。

これをクロームの拡張機能から探して、インストールすれば、何もしなくともZawgyiフォントが文字化けせずに表示されるようになります。

https://chrome.google.com/webstore/detail/mua-web-unicode-converter/jnmdbgnckbbmblkbammnfagdmikchhnp

毎日のようにミャンマー人から連絡をもらう私としては、とても重宝しています。スマホで見ると文字化けしていて、大変な苦労が必要な文章も、ノートパソコンから確認すると何もせずともきちんと読める形に変換されています。本当にありがたいです。

ただ変換機能も万全ではないようで、一部変換されずに文字化けしているものがありますが、それほど(今は全く)気にならない程度です。

以前は、ユニコードをかたくなに拒否してZawgyiで記述するサイトもありましたが、今ではほぼホームページはユニコードに統一されています。

スマホアプリでもアメリカ政府の支援を受けているVOAのビルマ語版のアプリはZawgyiフォントをかたくなに使用していましたが、今ではユニコードを使用するようになりました。以前は、あの方も使用を推奨しているのに時代錯誤だなぁと思っていましたが、やっと現実を理解したようです。

もし、御社のミャンマー語ページが文字化けしているようでしたら、格安で修正いたしますので、ぜひ合同会社あうんをよろしくお願いいたします。

合同会社あうんは、ミャンマー人からも信頼される翻訳会社です。ミャンマー人社員が手に負えない専門的な内容の翻訳も、お引き受けしています。ミャンマー人社員に一度「ジャパンジー」って知っていると尋ねてみてください。もし、知らなかった場合は、翻訳料金を見積料金から25%割引します。(後だしじゃんけんで結構です!)

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