翻訳からDTPまで対応できるようになりました。
合同会社あうんは、ミャンマー語翻訳だでなく、ミャンマー語(ビルマ語)でのDTPにも対応できるようになりました。
これまでパンフレットやチラシなどの翻訳依頼があっても、当社は、ミャンマー語への翻訳のみに対応していました。そのため、DTP作業については、お客様から別の業者様を探していただき、DTP作業終了後に、当社が文字化けや改行位置等の最終確認を行ってきました。この度、DTP制作にも対応できるようになり、翻訳からDTPまで一貫したサービスを提供できるようになりました。
ミャンマー語DT制作上の注意点
ミャンマー語だけでなく、多くの特殊言語では作成物の編集、レイアウトを行うに際して、DTPデザイナーがその言語に精通していないため、改行位置が自然でなかったり、フォントが文字化けしていても気づかずに、レイアウトを行ってしまうことが問題となります。
残念ながら、インターネット上で見かけるミャンマー語の制作物の中には、文字化けがそのまま放置されているものを見かけることがあります。他の言語のことは分かりませんが、ミャンマー語はDTPを行う上でとても扱いにくい言語だと言えます。
文字化け対応の問題
昔と違い現在では、Windows、Mac共に、ミャンマー語入力に対応しております。しかし、今でも一部のミャンマー語翻訳者の中には、特別なフォントをインストールしないときちんと表示されないミャンマー語入力方式で、翻訳作業を行う方が見かけられます。そのためレイアウトを行う段階で、この点を理解していないと、文字化けが発生してしまいます。
また、DTP作業で使用されるAdobe製品で、ミャンマー語をきちんと表示させるためには、設定を変更しないといけません。さらに面倒なことに、Adobeのホームページで説明されている通りに設定を変更したとしても、ミャンマー語がきちんと表示されません。設定変更前に作成されたオブジェクトを、環境設定変更後に編集しようとしても、文字化けしてしまいます。
改行位置の問題
文字化けだけでなく、改行位置も頭を悩ませる問題です。ミャンマー語(ビルマ語)は、日本語と同じように文字と文字との間にスペースを入れる必要が無い膠着語です。日本語と同じように、文字を続けて書けばよいので、改行位置をあまり気にしなくてよいのではないかと思われるかもしれませんが、事はそれほど簡単ではありません。
ミャンマー語は、母音と子音で構成される音の塊ごとに文字要素を組み合わせて記述していきます。一つの要素で、一つの音の塊を表現するときもあれば、4つの要素を組み合わせないと表現できない場合もあります。そのため、改行位置を調整しないと、本当はひとつの塊で表示されなければならない要素が、ぷっつりと分かれてしまったりします。
日本語では、改行位置をコンピューターが自動的に調整しますが、ミャンマー語入力システムでは、まだ改行位置の調整を自動的に行うことはできません。そのため読みやすい位置で改行を行うためには、どうしても人の手が必要となります。
ミャンマー語のDTP作業を、ミャンマー語を理解しない業者に発注すると、どうしても文字化けや改行位置の間違いが起きてしまいます。
翻訳からDTPまで一貫したサービスの利点
翻訳から編集、レイアウト作業まで一貫して作業を行うことにより、文字化けや改行位置の誤りを防止するだけでなく、翻訳内容をレイアウトに応じて臨機応変に変更し、効果的にメッセージを伝えることができます。
日本語では漢字表現を使用すれば、限られたスペースの中に多くの意味を含ませることができます。しかし、ミャンマー語は表音文字であり、同じ意味を表現しようとするとどうしても多くのスペースを必要とします。そのため翻訳と編集・レイアウトを別々の会社が担当するとすると、フォントサイズを小さくするなどの対応をとることになります。
このような対応をとると確かに日本語の内容は正確に反映されるのかもしれませんが、制作物を作成する本来の目的からすると、読みにくい最終成果物ができてしまいます。
翻訳からDTP作業まで一貫して対応することで、限られたスペースの中で、原文の内容をできるだけ損なわず、効果的にメッセージを伝えるため、翻訳を微調整しながら編集・レイアウト作業を行うことができます。読み手であるミャンマーの方々にとって、読みやすい最終成果物となります。
ミャンマー語DTP制作費用
ミャンマー語DTPの費用ですが、翻訳からDTPまで一貫して発注していただきたいと考えております。そのため、基本的にはDTP作業のみの費用の提示は控えさせていただいております。しかし、一応の目安として、日本語からミャンマー語への文字の載せ替えの場合、A41枚で6,600円(税別)からとなります。詳しくは、原稿を確認させていただいてから、お見積り金額をお伝えいたしますので、お気軽にお問い合わせください。